迷惑メール1000件から学ぶ、やってはいけないタイトルのつけ方
思わず読んでみたくなるタイトルには共通点があります。
今回はブログではなく、迷惑メールの件名からタイトルのつけ方を学んでしまおうという内容です。件名はメールの開封率を大きく左右するので、各業者が頭に汗をかいて何とか開かせようとひねり出しています。
ブログに応用できるものもあれば、これはちょっとおすすめできないというものまで。
それでは、さっそく見ていきましょう。
迷惑メールの件名を分類してみる
僕は迷惑メール専用のアドレスを保持しており、たまに覗いて傾向を探っています。ときには1日に100通ちかくのメールが届いていますが、それは業者だってわかっていること。
迷惑メールとして分類されるので通常目に触れることはありませんが、たまにフィルタをくぐり抜けて受信トレイに届きます。常用アドレスなら、迷惑メールフォルダに重要なメールが紛れ込んでいないか確認することも。
業者としては、そこにずらーっと並んでいる競合を押しのけて、ユーザーの目を引いて開封させられれば第一関門はクリア。とにかく開いてもらわなければ話になりません。
Twitterなどではタイムラインに更新情報が並んでいますので、これとよく似た状況と言えるでしょう。ちょっとあおり気味のタイトルがSNSで拡散されやすいのと同じで、迷惑メールの件名にもパターンがあります。
そのパターンを分類してご紹介します。
流行出会い系
出会い系の迷惑メールでよく見られますが、流行っているコミュニケーションツールを悪用したパターンです。
mixiやFacebookなどSNSの名を騙ったものが多く、最近ではLINEが増えています。スマホに直接届くと開封しちゃうかもしれませんね。
【LINE】新着情報が届いています。 お知らせID:***
【ID掲示板】新しいお知らせが届いています。お知らせNo.***
ブログで流用するのは難しいですが、昔ながらの件名です。
肩書系
一般的に日本人は肩書に弱いとされています。とくに「先生」と呼ばれることの多い職種の肩書を見ると、安易に信じてしまいがち。これが良いとか悪いとかいう話ではないですが、そんな盲信する傾向を利用したパターンです。
【元ハーバード大学准教授、現役の生活習慣病専門医ドクター○○の断糖肉食ダイエットとは?】
資格が不要な「コンサルタント」なんかはブログタイトルやハンドルネームに多く使われていますね。
肩書ではありませんが「カリスマ」とか、よくわからないけどスゴそうと思わせる件名も。
ネット界のカリスマ4人からメッセージが届きました
何かと話題のあの人が、また“意外なビジネス”を開始?
見るだけで恥ずかしくなるのでやめましょう。
親近感系
肩書とは逆に、似たような環境の人や明らかに自分より劣っている人を演出するパターン。
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これは私が一文無しになり、公園の水ばかり飲んで「死にたくないけど、死ぬしかないのか・・・」と人生を悲観していた頃に実践したプログラムです。
「中卒」とか「ホームレス」、「女子高生」が使われることもあります。実際そうなのかは確かめるのも面倒ですが、これだったら自分でもできそう!と錯覚させる効果があります。
ターゲットを絞るという点と敷居を低く見せるテクニックはブログにも応用したいですね。
伏字系
一時期かなり多用されていた伏字系の件名。
今はそんなに見かけませんが、時代は繰り返すのでそのうちまた増えるかもしれません。
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FXで勝つために一番必要なことは●●●です!
記事タイトルに伏字を使うことはあまりお勧めしません。SNSでクリック率は高くなるかもしれませんが、検索サイトでは拾われづらくなるので一過性のものになってしまいます。
隅付き括弧系
件名を強調するために用いられる、【すみつきカッコ】。気持ちはわかりますが、隅付き括弧がたくさん並んでいると逆に目立たなくなってしまいます。
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ブログに応用してもあまり意味がありません。
文中のワードを強調したい時は、色や大きさを変えたり下線をつけるのが有効です。しかし、たくさん並んでいると逆に目立たないというのは同じ。多用は禁物です。
本当に強調したいなら、余白の使い方も考えてみましょう。
不安系
問題を取り上げ、解決法を提示するのは記事でよく使われるテンプレートです。このブログでも何度か使っています。
とくに不安なことはないけど、わざわざ煽り立てて『不安かもしれない』と思わせる強烈なメッセージを送ることも可能です。
本当に今のままで大丈夫ですか?
無料・知らないと、かなり恥ずかしい情報です。
これはちょっと下手すぎる件名ですが、ほかに見当たらなかったのでご了承ください。
限定煽り系
期間や本数を限定して煽るのは、アフィリエイターを含む情報商材を販売する方々の常套手段です。
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緊急性を演出することには一定の効果がありますが、1日に何度も送られてくるとただウザいだけ。それだけ反応がなくて焦ってるんだな、と逆効果になってしまうこともあります。
ブログでは自信満々で記事を公開したのに思ったより反応が得られないことがありますが、何度もTwitterなどで宣伝しても意味がありません。スパッと切り替えて次に進みましょう。
無料系
無料オファーや無料案件というものがありまして、要するにアフィリエイトの一種です。メール内に記載されているリンクを経由してメールアドレスを登録させると、紹介者に数百円の報酬が入ります。
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無料だから勧めやすいのはわかりますが、件名に「無料」が入っているメールはかなり多いです。なんでもかんでも「無料」をつければいいってもんじゃないと思うんですよね。
もし記事タイトルに毎回「無料」という言葉が入っていたら、ただのうさんくさいブログになってしまいます。
数字系
具体的な数字ほど説得力を増す効果があり、ブログ記事タイトルでもよく使われています。
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この記事のタイトルにも「迷惑メール1000件」と数字が入っていますが、実際は986件から抽出しています。具体的な数字がよいのか、キリのよい数字がよいのかは状況によって変わります。
お金関係なら具体的な数字のほうが良いことが多く、「100万円稼いだ方法」より「101万5560円稼いだ方法」としたほうが本当の実績のように見えて説得力が増します。でも嘘はだめですよ、ウソは。
新しい系
新しいものは需要があり、とにかく「新」をつけてひきつけようとするパターン。
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ネットビジネスで今まで存在しなかった目新しい手法なんて皆無で、ほとんどが組み合わせを変えたものです。
タイトルに応用するというより、組み合わせを変えることでいろいろなネタが出てくるということを覚えておきましょう。
数撃ちゃ当たる系
何十万件というメールを送りつけ、たまたまヒットしたらラッキーというパターン。
埼玉にお住まいですか?急なメール大変恐縮しております。
適当な名前や職業を入れている件名も出会い系でよく見られました。ターゲットを絞るのは良いですが、もう少し効率的な絞り方を研究してから流用したほうが効果的ですね。
自分のブログに訪れてくれる人はどんな人だろう、と分析しながら運営していくのが反応率を高めるコツです。
わけわからん系
開封しなければ中身がまるで想像できない件名はたまに見かけます。
秘密兵器のご紹介です。
おめでとうございます!当選しました!
本当は秘密ですが、覗いてみてください。
ブログの場合は逆で、いかに短い文字数で中身を伝えられるかがポイントです。
ちなみにこの3つの件名はいずれもネットビジネスで稼ぐという内容です。昔は出会い系などの詐欺目的でよく使われていた件名と酷似しています。
まとめ
ほぼ反面教師のような感じにまとまってしまいましたが、タイトルのつけ方によって中身を見てもらえる確率が変わるのはメールもブログも同じです。
ブログ運営だからといって、ブログだけにヒントがあるわけではありません。時にはこうしたメールや書籍、雑誌や新聞の見出しなどの他のメディアからヒントをつかんでみましょう。
おお、これは!と思わせるタイトルを年にひとつ作るのが目標です。秀逸なタイトルがあればぜひ教えてください。
それでは、また。