Googleアナリティクスと連携できるKPI分析ツールDot metrixの使い方

2016-02-19

Dot metrix

どのアクセス解析がおすすめかといわれると Google アナリティクス 一択なのですが、「あまりにやれることが多すぎて、いったいどこをどう見れば良いのかわからない」とお悩みではないでしょうか。

たまに PV 数や参照元(リファラ)をチェックして終わり、かもしれませんね。

そんなあなたにおすすめしたいのが、Google アナリティクス のデータを見やすく表示してくれる Dot metrix です。

2018 年現在、サービスは終了しているようです。

Dot metrix とは

Dot metrix は、2015 年 9 月からスタートした KPI 自動レコメンド型サイト分析ツールです。

KPI
Key Performance Indicator の略で、和訳すると「重要業績評価指標」。目標を達成するための過程をクリアしているか数値化したもの。

KPI というのはサイトの最終的な目標によって変わりますが、Dot metrix では「カテゴリ」を設定することであらかじめ必要と思われる KPI をセットしてくれるのが特長です。

自社の製品を直接販売することを考えているとき、どこを KPI に設定すればよいか、というヒントにもなりますね。

個人ブログでも使いやすい

当初はツール単体のサービスでしたが、2016 年 2 月より Google アナリティクス との連携機能が追加され、より使いやすくなりました。

ベンチャーや中小企業だけではなく、個人が運営するブログでも十分活用できます。

個人ブログだと KPI を考えることはあまりなく、最終目標が「アクセス数を増やすこと」だったりもしますが、「じゃあアクセスを増やすためにはどうすれば良いか」のヒントを Dot metirx から見つけることが可能です。

では、設定方法と活用方法を見ていきましょう。

Dot metrix のはじめかた

まず、Dot metrix トップページへ。

「Google アカウントと連携させて無料登録する」ボタンをクリックしてスタートです。

Dot metrix

登録方法

Google アカウント連携画面に移るので、Google アナリティクス を登録しているアカウントを選択しましょう。

Googleアカウント連携

次の画面に移ったら、内容を確認して「許可」ボタンをクリック。

Googleアカウント連携許可

Dot metrix アカウント作成画面で必須項目を埋めていきます。

もともとベンチャー・中小企業向けのサービスだけあって「会社名」が必須項目ですが、ここはブログ名を入れておきましょう。

ここで Google アナリティクス のプロパティをひとつ選択しますが、のちほど管理画面から追加することも可能です。

Dot metrix アカウント作成

利用規約を確認して登録ボタンを押したら完了です。

そのまま管理画面へ移動します。

管理画面の基本項目(サマリー)

初期画面は「ダッシュボード/サマリー」です。

登録後に移動すると、すでに Google アナリティクス のデータが反映されています。ここでは 7 日間のデータで固定されているようですね。

表示されているのは以下のデータ。

  • ページビュー数
  • 訪問数
  • ユーザー数
  • 平均訪問時間 (秒)
  • リピーター/新規比率
  • デバイス比率
  • 地域比率
  • 参照元比率
  • Googleからの流入キーワード TOP5
  • 参照元ページランキング TOP5
  • ページビュー数/訪問数
  • 直帰率
  • ページ別PVランキング
  • ページ別離脱率ランキング
  • ページ別直帰率ランキング
  • コンバージョン(※設定している場合)

これだけの項目が 1 ページに表示されているので、難しいアナリティクス内をさまよわずにすむかと思います。

こんな感じで表示されています。

Dot metrix ダッシュボード

Dot metrix ダッシュボード 流入元など

Dor metrix ダッシュボード 直帰率など

これだけでもアクセス数を伸ばすためのヒントになりますが、せっかくなので Dot metrix の機能をフルに使いたいものです。

今はまだわからなくても、分析するための準備をしておきましょう。

本格的に分析するための準備

ダッシュボードの上部には、以下のようにタグを設定するようコメントが出ています。

タグ設定アラート

サイドバーの下にある「設定」-「タグ」に入ると、トラッキングタグが表示されます。

これを <head>~</head> 内にコピペしましょう。

Dot metrix トラッキングタグ

その後、データの取得がはじまると管理画面のコメントで「サービスカテゴリの変更」を促されます。

Dot metrixカテゴリ変更

「設定」-「サービス情報」からカテゴリを選択しておきましょう。

サービスカテゴリの設定

ここのカテゴリ設定は、プリセットされる KPI に関係しています。

あとから自由に変更できますが、個人ブログであれば「メディア」で良いかなと思います。

■設定できるカテゴリ一覧

  • EC サイト
  • C to C
  • デジタルコンテンツ販売
  • メディア
  • SNS
  • 写真・動画サービス
  • ゲーム
  • ツール
  • その他

カテゴリ選択で変わるプリセット KPI

Dot metrix の KPI は、以下のように「獲得」「活性化」「継続」「拡散」「収益」の 5 種類にわかれています。

KPI分析

カテゴリ設定によって、各サービスに必要と思われる KPI を提案してくれます。

たとえば、「C to C」(一般消費者間の取引)であれば、「収益」に以下の KPI がセットされています。

C toC のKPI

一方、先ほど設定した「メディア」ではこのように変わります。

メディアのKPI

前述のとおり、サイトの目標(種類)によってどこを KPI とすればよいかのヒントにもなりますね。

ちなみに、これらのデータを取得するには JavaScript のコードを埋め込むか、計測したいページを自分で指定しなければなりません。

個人ブログでの活用方法

Dot metrix では KPI 分析のほかに「ファネル分析」や「A/B テスト」を行うこともできますが、個人ブログでは不要かなと思います。

まず以下の 2 つを活用しましょう。

  • ダッシュボードサマリーでの日々のチェック
  • 離脱率・直帰率改善

日々の動きはメールでも確認可能

PV 数や平均滞在時間など、ふだん Google アナリティクス でチェックしている数値はダッシュボードの一覧でサッと確認できます。

主要な項目は毎朝 9 時ごろ送られてくるメールで確認できるので、毎日管理画面に入る必要はないかもしれません。

Dot metrixメール

※KPI を設定している場合はその変動率もチェックできます

離脱率・直帰率を改善しよう

ページビュー数を上げたいときにまず考えるべきなのは、離脱率と直帰率です。

離脱率
いくつかの記事を読んだユーザーが、最後にどこでブログを離れてしまったかがわかる
直帰率
ユーザーが 1 ページだけ見て離れてしまったページがわかる

先ほど一覧でお見せしましたが、このように「離脱率が高いページ」をダッシュボードで確認できます。

離脱率ランキング

PV 数が多くて離脱率・直帰率が多いページには、改善点があるはずです。

読者の知りたいことをきちんと書いているか。関連記事がきちんと表示されているか。

大抵はこれを修正するだけで、PV 数は自然と上がっていきます。

実際には、直近 1 ~ 3 ヶ月ぶんぐらいの範囲で「どんなキーワードでどこのページに入ってきたか」も調べたほうが良いですが、Dot metrix を見ることで離脱率や直帰率の改善はつねに必要というのを思い出すことができるでしょう。

過去記事修正 の足掛かりにもなりますね。

まとめ

アクセス解析は目標をきちんと設定することでその機能を最大限活かすことができますが、ブログの状況を把握しておくことも大切なので、Google アナリティクス が苦手なら Dot metrix を使ってみてください。

アクセス解析をアクセスアップにつなげる具体的な方法はこちら

記事を更新することが最優先事項ですから、うまくバランスをとって運営していきましょう。

それでは、また。

ブログ雑記

Posted by Ellora