僕がブログで飯を食わない理由
「ブログで飯を食う=ブログ飯」を目指している方は多いと思います。プロブロガーなんて言葉も生まれたわけですし、その道を選択するのは個人の自由。
でも、僕はやりません。
今日は、本当にブログで生活していけるのか、なぜブログ飯を目指さないのか、という話。理由はわりと単純です。
ブログから収益を得て生活することは可能か
ブログとは
ブログはウェブログ Weblog という言葉を省略したものです。WEB上のあらゆるものを記録する、という意味。
ものすごく記憶が曖昧なんですが、ブログはアメリカで生まれ、個人があちこちのサイトやニュースを取り上げて自分の意見を発信するツールでした。
日本にブログが入ってきたときは日記が流行っており(僕も書いていました)、ブログのシステムは日記ツールの代わりとして浸透していくことになります。そのため、『それは本来のブログではない!』という意見もありました。
ブログじゃなくてフログ?
現在もWeblogというよりLifelogのほうが人気があるので、個人的には「ブログ」じゃなくて「フログ」だと思っています。名称に意味なんかないんですけどね。
オフラインとオンラインを切り分けて考える必要はなく、むしろ積極的に融合させることが大切です。
インターネットは何か特別なものだとか、閉鎖された空間だとか、いまだにそう考えている人が僕の周りにもいます。「ホームページ作れば売上げ上がるんだろ?」という。天然記念物レベルなので保護してあげたくなります。
ブログで収入を得ることは可能
本題に移りますが、ブログをお金に換えることは可能です。たとえば以下のような方法があります。
- 広告を掲載する
- 広告枠を作って販売する
- 自社商品を宣伝・販売する
広告は、アドセンスのようにクリックだけで報酬が発生するものと、アフィリエイトのように成約してはじめて報酬が発生するものなど、いろいろ種類があります。
一方で、広告枠の販売はクリック数も成約数も関係ありませんが、一定のPV数や誘導数が保てなければ誰も買ってくれません。
自社商品に関してはメールマガジンへの登録を促して、そこから商品販売へつなげることもあるでしょう。また、最近は個人でも簡単に決済サービスが導入できるようになったので、販売ページ(記事)を作ってそこから直接売るスタイルが流行るかも。
今のところ、「ブログ飯=広告収入」という考え方が主流じゃないでしょうか。これでも生活するのには困らないぐらいの収入を得ることはできます。
ブログでいくら稼げば生活できるのか
生活するのに困らないって、具体的にどれほどの収入なんでしょう。
これは、どこに住んでいるのか、何歳なのか、扶養家族はいるのか、などなど属性で変わります。基準を一般的なサラリーマンにおくと、地方在住で世帯年収400万円クラスなら家族4人が一戸建てに住み、車も所有しています。
まあ、サラリーマンの年収と個人事業主の年商を比較してもあまり意味はありません。よく「年収」と「年商」(ときには「売上」)を混同して説明しているサイトがありますが。税金の計算をしなくちゃならないので、年商=収入ではありません。
節税やら控除やら絡んでくるので一概には言えませんが、サラリーマンの年収400万円を基準として比べるなら、倍の800万円は稼ぎたいところです。月平均66万円。
自分が運営しているブログの現状と照らし合わせて、簡単そうですか?難しそうですか? 嘘かホントかわかりませんが、アクセス数と収益の関係を公開しているブログもたくさんあるので、参考にしてみてください。
参考結局ブログっていくら稼げるの?イケダハヤトさんなど収益を公開している9人のケース
なぜブログ飯を目指さないのか
すでにブログで生活している方がいることを考えれば、ブログ飯は不可能ではありません。このブログも今のところPV数と収益は右肩上がりなので、再設計して何年か頑張ればたどり着けると思います。
でも、僕がそこを目指さない理由は2つあります。
- 現在の仕事と比べて将来的に安定させる自信がない
- 自分自身をブランディングしていく気はない
説明していきます。
生涯ブログで生活していくという決心はつかない
僕はサラリーマンではありませんが、今の仕事を辞めてブログで生活するとなったら、最初は死にもの狂いで頑張るでしょう。
単月で70万円ぐらいの収益が出せるようになるかもしれません。でも、それを3年、5年、20年と続けていく自信はありません。1年ぐらいならいける気はしますけど。
検索サイトから嫌われたり、広告を停止されたり、どんなことが起きるかわかりません。当然、リスク分散のために施策を講じますが、それでも10年後のこととなると不確定要素が多すぎる。
現在の仕事は明確なビジョンを持って続けていますが、爺になってもブログ飯という将来が思い浮かばないのです。
ブログを主体として、WEBサービスを作り上げるとか、セミナーを積極的に開催するとか、執筆するとか、そういうことができるのはおそらく数年です。それより先は見えません。
真剣に取り組めば何か見えてくるのかもしれないけど、要するに覚悟がないとできないことです。
自分が止めたらそこで終わり
検索サイトや広告うんぬんというのは外部の話ですが、内部(自己)の問題もあります。
僕が明日倒れたら、そこですべて終わりです。
更新を止めたからといって急激にアクセス数が落ちることはありませんが、3ヶ月も半年も動けない状況になったらアウト。運よく再開できたとしても、一旦落ち込んだ売上をすぐ回復させることはできません。
また、自分をブランディング化してしまうと常に表立って働く必要があります。働くことが嫌いではなく、むしろ好きですが、誰かに任せるというのができなくなる。
自分ひとりで何でもやる場合、ブログを書くだけならいくらでもできますが、営業も事務処理も、全部やらなければなりません。そこにセミナーや執筆の仕事を入れたら…。
ブログ飯じゃありませんが、一時期これと似たようなことをやっていたので、あの大変さを繰り返すのはごめんです。まあ、楽しかったですけどね。やりがいだけ感じてお金を稼げなかったら、貧乏暇なしになってしまいます。
お金があれば何でもできるわけじゃありませんが、お金がないと生活できません。
これからブログ飯を目指すなら
先日のお遊びエントリーでも触れましたが、ブログで飯を食いたいなら相応の覚悟が必要です。
失敗を恐れていたら何もできませんが、生半可な気持ちだったり、将来のビジョンも見えないのにコトを進めるのはただの無謀です。
いろいろな生き方ができる時代ですが、今後の多様な変化にすぐ呑み込まれるようなら、ブログ飯もすぐに終わってしまいます。
覚悟がない奴は飼われているほうが楽。それだけの話です。
それでは、また。
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